はじめに
「日本はIoTが遅れている」こんな言葉を耳にしたことはありませんか?
そこで、このブログでは日本のIoT化の現状について、他国との比較を交えながら説明します。また、なぜ日本がIoTで遅れていると言われるのか、その背景にある要因を整理して、今後の展望についても触れていきます。
IoTどんな場所で活用されているのか
IoTは家庭、オフィス、工場、医療現場、農業物流拠点など、様々な場所で利用されています。国によって活用の重点や普及率が異なります。
日本と世界のIoT活用の実態
日本のIoT現状
日本では、IoTは主に「企業の業務効率化」や「顧客サービスの向上」を目的として導入が進んでいます。具体的な例としては以下の通りです。
- 例)工場の機械の稼働状況をリアルタイムで把握する
- 例)物流センターで在庫や出荷状況を自動管理する
- 例)飲食店でスマートオーダーや食材の自動発注を導入する etc…
さらに、日本のスマートメーター設置率は85.7%ととても高い数値になります。
出典:経済産業省「電力データ活用による新たな付加価値創造」
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/econrev/210917/210917keizaikasseika_02.pdf
その他にも、私たちの身近な住宅(スマートホーム)などがあります。日本でも家電操作の自動化などは徐々に普及していますが、「便利そうだけど導入はもう少し先でいいかも」という慎重な消費者意識が強く普及速度にはやや時間がかかっているように感じられます。
世界の状況
IoTが進んでいる国として、アメリカ、ドイツ、中国が挙げられます。
- アメリカ:生活の質の向上を目指し、スマートホームやウェアラブル機器が急速に普及しています。個人がIoTを日常生活に積極的に取り入れています。
- ドイツ:インダストリー4.0のスローガンのもと、工場の自動化やスマート物流に注力しています。
- 中国:国家主導でIoTインフラを整備し、都市のスマート化を通じて経済成長を加速させています。
これらの国々では、国家レベルの強力な推進や個人の生活への積極的な浸透が特徴であるように感じられます。一方日本はIoT導入が比較的限定的で、業務効率やコスト削減など企業主導の活用にとどまっているように見られます。
日本が遅れていると言われる理由
今後の展望
今後私たちの身の回りでもIoT機器の導入はより広がっていくと考えます。今よりももっと、身近なものにするには、SwitchBotのように既存の家電に後付けできる製品がもっと増えれば、手軽に使い始めることができます。さらに、バラバラの機器が連携して生活の中で自然に動いてくれるIoTサービスが広がっていくことが重要だと感じます。日常の流れに合わせた連携型のサービスがもっと身近になれば、多くの人がIoTの利便性を実感しやすくなるのではないかと感じます。
まとめ
ここまで見てきたように、日本のIoT化は一概に遅れていると断言できるものではありません。確かに、スマートホームなどの分野では慎重な姿勢や導入のハードルが影響し、普及が限定的に見えるかもしれません。しかしその一方で、私たちの目に見えない部分では着実にIoTが活用されており、日々の生活にも間接的な恩恵が届いています。今後、身の回りの小さな不便をIoTで解決できるような仕組みを一つでも形にしていければ、生活の質を上げることにもつながると感じています。この記事がそうした一歩につながるスタートになれば嬉しいです。
参考情報
- 「もしや日本は遅れている!?海外とのIoT活用事例比較」
もしや日本は遅れてる!?海外とのIoT活用事例比較近頃はビジネスシーンに限らず、日常の様々な場面でIoTというワードを耳にするようになりました。このような状況は日本だけでなく、世界中で生じています。テクノロジー分野において最先端を走る国として必ず取り上げられるのがアメリカ、中国、ドイツです... - 総務省(5)企業におけるIoT・AI等のシステム・サービスの導入・利用状況https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242150.html
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