近年では、体を鍛えたりスポーツの練習をしたり、軽いランニング程度の運動などにもITやIoTが活用されています。ここ数年で、これらの技術が組み込まれた機器を使用してトレーニングを行う人が大幅に増えました。
今回は、私生活でのストレッチや本格的な筋力トレーニング、さらにはスポーツ選手が行っているトレーニングにおいて、どのようなIoT技術が存在し、どのような場面で活用されているのかをまとめてみました。
トレーニング×IoT
IoTが普及する以前は、トレーニングの目標や計画を自分で立て、実施していました。しかし、現在ではトレーニングのデータがすべて数値化され、より効率的なトレーニングが可能となっています。
たとえば、ストレッチを行う際でも、IoTデバイスを使えば回数やタイマーとして時間を計測したり、走った距離を教えてくれたりします。本格的に筋トレを行う人やスポーツ選手も、IoTを活用することで、限られた時間内で効率よくトレーニングができるようになっています。
さらに、細かいデータを取得することで、その人の体質や生体情報に基づいてトレーニング内容を調整し、過剰なトレーニングによる怪我を防止したり、トレーニング方法を改善したりすることも可能です。
こうしたトレーニングで使われるIoT技術を搭載した機器は、ウェアラブルデバイスと呼ばれます。これらのデバイスは腕や足、腰回り、顔などに装着してデータを収集します。
ウェアラブルデバイスとは何か
先ほど説明した通り、ウェアラブルデバイスは体の一部に装着して色々な機能を使用できるIoTといった技術が備わった機器のことです。
ウェアラブルデバイスはトレーニングをするために作られたわけではないので普段の私生活の中でも通話やSNS、近年では電子決済が搭載されているものなど、様々な形で活用することができます。
市場価値的にも大きな影響を与えたものであるので今現在でも様々な改良をおこない、新技術の発展に期待されるものといえます。
ウェアラブルデバイスの種類
そんなウェアラブルデバイスですが、トレーニングをする上で使用するウェアラブルデバイスには装着する部分によっていくつか種類が存在するので部分別に紹介します。
腕時計型
腕時計型のウェアラブルデバイスは、最も主流的なものです。手首に装着するため、見た目は腕時計とほぼ変わりませんが、腕につけるだけでその人の生体情報を読み取り、データを測定する高い機能が備わっています。
眼鏡型（AR・VR）
眼鏡型のウェアラブルデバイスは、使用用途によって大きく異なります。一般的には、顔周りに装着して通話や音楽の再生、あるいはスピーカーやレンズ部分に画面を表示させるといった機能があります。また、大きく分類分けするのであれば、AR（拡張現実）やVR（仮想現実）ゴーグルもこのカテゴリに含まれます。
その他
他にも、服と同じように着用するものや、イヤホン、指輪、クリップのようなウェアラブルデバイスもあります。これらは、生体情報やデータの収集を行うことができるものや、トレーニングのサポートに特化したものなどがあります。ウェアラブルデバイスは、様々な機能を一部分に絞って、その機能を最大限に活かしたものが多く存在します。
まとめ
近年のITやIoTの進化により、トレーニングや運動の方法が大きく変わりました。ウェアラブルデバイスは、効率的なトレーニングを支援するための強力なツールとなっています。腕時計型や眼鏡型、さらには服やアクセサリー型まで、様々なデバイスが登場し、ユーザーのニーズに応じて多機能なデータ収集やサポートが可能となっています。
これらのデバイスを活用することで、自分の身体状態を詳細に把握し、最適なトレーニング方法を見つけることができます。また、過剰なトレーニングによる怪我の予防や、パフォーマンスの向上にも寄与しています。今後も技術の進化により、さらに多様で高度な機能が期待されており、私たちのトレーニング方法は一層進化していくと考えられます。
ウェアラブルデバイスの市場は拡大し続けており、その影響はトレーニングの分野にとどまらず、私たちの生活全般にわたることが予想されます。日々の運動習慣を見直し、最新のデバイスを取り入れて、健康的な生活を実現していきましょう。
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